Support

学習・進路サポート

学習のフィールドを充実させ、
将来を見据えたサポート体制を築きます。

01学習活動

1校時65分授業、1日5限授業

 本校は65分で1日5限の授業を行います。
 65分の時間内で、教科の内容を基礎から標準、発展、探究と知識の定着と思考力、判断力、表現力などを磨くことができるように、授業展開が工夫されています。

 

 小テストを行ったり、数学の演習問題や理科の実験、英語や国語でのペアワークやグループワークなどにも時間に余裕を持って取り組め、高いレベルのアクティブ・ラーニング(主体的で対話的な深い学び)が行われています。

 

 また、65分授業(5限×5日=25コマ…1625分)は、45分授業(7限×5日=35限…1575分)よりも一週間の総授業時間数が多く、授業終了時間が、15時20分なので、放課後の講習や部活動、自治会活動など、自主的な活動の時間が確保され、授業の質・量ともに、教育活動全体の充実を図ることができます。

2学期制・半期単位認定

 本校は、2学期制で半期認定制を導入しています。

 4月から9月までの前期、10月から3月までの後期を設定しており、各学期ごとに単位認定を行います。

 この制度の導入により、教育課程(時間割)を柔軟に編成することが可能となります。例えば、2年後期から文系・理系の希望別クラス編成を行う、3年前期で卒業に必要な単位が修得できる、3年後期は、多くの科目で進路実現にかかる授業(大学受験演習)が行われる、など様々なメリットがあります。

2年後期以降のクラス編成と文理選択

 本校では、1年終了時、2年前期終了時の2回クラス替えを行います。

 学問を追求するにあたり、幅広い知識を身につけてほしいという思いと、進路の適性を見極めるには、できるだけ遅い時期に文理選択を行うべきであるとの理由から、2年前期までに、様々な将来のキャリアデザインを各自が考える進路学習、高大接続授業(阪大研修や京大研修)などが計画されています。

 また、文化祭や体育祭、修学旅行など学校行事も前期に集中しており、入学後から2年前期までに多くの体験、経験を積み、そのうえで、将来のキャリアを考え、文系、理系を選ぶようにしています。

個に応じた授業・講習等

 1年次においては、英語、数学では、少人数授業を実施しています。また、受験演習のための理科や数学の授業も少人数授業で、習熟度別授業、進路希望別授業などを行います。

 

 高いレベルをめざしつつ、一人ひとり設定した高いハードルを越えることができるように授業が行われています。また、日々の授業だけでなく、授業以外の時間もできる限り有効活用するために補習・講習に積極的に取り組んでいます。

 

本年度のシラバスは以下のリンクから

R2シラバス(1年) R2シラバス(2年) R2シラバス(3年)

 

月曜~金曜

《3年生》15:45~17:30に入試対策の補習を生徒のレベルとニーズに合わせて行います。

《2年生》後期からは3年生と同内容の補習を行います。

《1年生》基礎力充実のために指名補習や、個別指導を行います。

 

土曜日

3年生:入試対策の補習を生徒のレベルとニーズに合わせて行います。

 

コモンスペースという「場」

 授業後だけでは時間が足りない質問を聞いてもらう、ちょっと空いた時間や始業時間前に勉強する。そんな時は、3Fから6Fの廊下に設けられたコモンスペースが便利です。とくに4Fのコモンスペースは教務室(職員室)から近いこともあって、放課後やテスト前は生徒や先生でいっぱいです。質問はいろんなタイミングで、どんどんしてくださいね。

電子黒板を活用した授業

 金蘭会等の支援により整備した電子黒板を使って、英語や数学をはじめ、「わかる授業」「魅せる授業」を行っています。

 テンポの良い授業で、生徒の満足度も極めて高く、外部模試等で結果から分析すると、高い成果をあげています。

探究活動

 本校では、「まこと」「のぞみ」「サイエンス探究」という課題研究活動を行っています。また、家庭科や保健体育、地理や情報などの普通科目においても、分野や時期を設定して、探究活動、研究活動を行っています。

 さらに理化学研究部、数学研究部、天文部など理科系クラブでは毎年、継続的に専門的な研究を行っています。科学系オリンピックやコンテストにも参加し、多数の表彰を受けています。

科学系コンクール・コンテスト受賞実績(平成26年度〜29年度)

土曜日の活用

大手前高校は土曜日に、クラブ活動も勉強も学校でできます。

 

1. 学習活動日の土曜日

 午前中の部活動を禁止して、年間15回程度学習活動を行う「学習活動日」を設定しています。

 学習活動日には、基礎、標準、発展の難度に合わせた数学講習や、宿題のサポートを行う演習型講習など、日頃の授業ではできない形式で補・講習を行います。希望制ですが、1年生はほぼ全員参加し、徹底的に「大手前の学習スタイル」に慣れていきます。

 

2. 学習活動日以外の土曜日

 自習室を開放し、自学自習の環境を整備しています。また、外部模試を1.2年で年間3回、3年は年間5回以上実施します。

 

勉強合宿

 毎年3月上旬に2泊3日で勉強合宿を行います。希望者対象で、その年度に学習した範囲の数学問題集を1冊仕上げます。過酷ですが、達成感のある学習プログラムです。総仕上げとして復習を行い、理解を確実にして新学年に進級できるので、特に数学に苦手な意識をもつ生徒や、基礎を固めたい生徒に好評です。

02進路指導

一人ひとりの「生き方(キャリアデザイン)」を支援

 大手前高校では、入学から2年前期までの1年半を「大手前高校生になる」時期と位置づけ、1年生では京大研修、2年生では阪大研修などの高大接続の取組みや、企業や研究機関や、大学など、社会で活躍する方々の講演を聞く「集中セミナー」などを行い、生徒自身が、高校の学びと社会との接続を理解し、自分のキャリアデザインを描きます。

 

 2年後期から卒業までの1年半は「希望進路を実現する」時期とし、ハイレベルな授業はもとより、進路別講習、模擬試験、進路カウンセリングや先輩との対話などにより、知識を基盤として、高い志と、最後まで貫く強い意志をもつ骨太の人間になることを支援します。

本校進路指導の特徴

ほぼ全員の生徒が大学進学希望で、そのほとんどが国公立大学を受験

日々の授業がそのまま進学準備

学習成績、実力テスト等による自己学力の把握

校内進路資料、進路情報、面談による主体的な進路選択

令和5年度 進路指導計画

進路指導プログラム

進路講演会

 「合格した先輩の話を聞く」は、リアルな体験談を聞くことができる、絶好の機会。

 どのように勉強して受験を突破したか、模試の活用方法、過去問題の活用、勉強と部活動を両立する方法など、毎年、参考になる話で必死にメモしている姿があちこちで見られます。

校内実力テスト・外部模擬試験

 2年1月、3年5月・8月と3回校内実力テストを実施しています。また、土曜日を活用して、1年生は1回、2年生は3回、3年生は5回外部模試を受験します。
 学力の定点観測により、学習到達度と学習状況等を分析し、学習指導と進路指導の両面から生徒の学力向上に全力で取り組んでいます。

 

集中セミナー

阪急電鉄 正雀工場でパンタグラフを見学

耳原総合病院での実習

 毎年12月に2日間で実施する大手前ならではのキャリア教育の行事です。1、2年生全員が、希望する約70講座に分かれて、セミナーに参加します。
 企業、事業所、研究機関、大学、支援学校や小学校など、あらゆる方面で、社会を支える人々から、仕事や業界の話(裏話も含めて)をお話していただきます。

 高校時代の学びが、将来の社会でどのように活きているか実感する生徒も多く、学習意欲を高めたり、希望進路を見極めるために、非常に役立っています。

進路相談

進路相談

 進路相談は、年間2回(3年生は3回程度)、面談形式で一人ひとりに寄り添い、本人の適性や、これまでのデータ等をもとに行います。

 過去から積み上げてきた進路実績、先輩達の経験が大手前高校の進路指導の強みです。

 進路指導のベテラン教員が叱咤激励しながら、卒業間近まで進路相談を行います。

 

卒業生の進路状況

03高大接続

 高校教育と大学教育・研究を円滑に接続するために、大学と連携した取り組みを進めています。
 大手前高校独自の取組みの他、GLHS10校の協同取組みなどコンソーシアムで行う取組み、大学主催ですべての高校を対象にした取組みなど、様々な取組みがあります。

 これらの取組みにより、「高い志をはぐくむ」「大学理解を促進」「進路選択を支援」「専門教育・研究マインドの育成」「課題研究の質の向上」「学習意欲のさらなる向上」などが期待されています。

具体的な取組み

京都大学との連携

 

京大研修本校主催

 1年生の7月に京都大学(時計台記念ホール)において、特別講演、卒業生との交流会等を行います。

 

京大キャンパスガイドGLHS10校共同事業

 11月に、GLHS10校の希望生徒約400名が百周年時計台記念館に集まり、京都大学の概要説明を受け、その後、11の学部・学科ごとに特別講義を受講します。

 

京都大学ELCAS(エルキャス)京都大学主催

 科学体系と創造性がクロスする知的卓越人材育成をめざした、京都大学グローバルサイエンスキャンパスのプログラムです。月に2回程度、京都大学に通い、京都大学の研究者から直接指導を受けながら、課題研究に取り組みます。本校からも毎年4名程度の生徒が参加しています。

京都大学 学びのコーディネータ京都大学主催

 毎年11月に京都大学の学生・院生が大手前高校を訪問し、自らの研究や学生生活などを紹介していただきます。

 

大阪大学との連携

阪大研修本校主催

 2年生の7月に大阪大学の各学部学科に分かれて、模擬授業や施設見学を行います。

 

 

阪大SEEDS大阪大学主催

 傑出した科学技術人材発見と早期育成をめざした、大阪大学グローバルサイエンスキャンパスのプログラムです。土曜日午後に、大阪大学に通い、大阪大学の研究者に直接指導を受けながら、課題研究に取り組みます。本校からも毎年4名程度の生徒が参加しています。

 

大阪教育大学との連携

※画像は大阪教育大学WEBサイトより転用

大阪教育大学キャンパスガイド府立高校教職コンソーシアム事業

 毎年、11月に府立高校37校で組織する府立高校教職コンソーシアムと大学が共催し、教員をめざす生徒を対象に、キャンパスガイドが行われます。概要説明や特別レッスン、卒業生によるキャンパス案内などがあります。
そのほかにも連携事業として、教員をめざす高校生向けの作文コンテストなどもあります。

 

その他大学との連携

SSH東京研修における大学との連携事業本校主催

 毎年、1年生の希望者を対象に実施しているSSH東京研修において、東京大学への訪問を行い、JAXAをはじめとした筑波研究施設の見学、特別レッスンなども行っています。高い専門性に触れるとともに、進路選択の可能性を広げることにも役立っており、進学希望先を関西圏の大学のみならず、東京・関東の大学をも視野に入れる生徒も増えています。(令和3年度のみ、1・2年生の希望者を対象とします)

 

関西学院大学との連携関西学院大学主催

 本校の課題研究(サイエンス探究)、特に文系分野において、関西学院大学の教授等に指導を仰いでいます。また、関西学院大学理工学部が主催する「SCI-TECH RESEARCH FORUM」にも毎年参加しています。

 

大阪工業大学との連携サイエンススクールネットワーク事業

 科学の甲子園に備えた実験講座やロボット、ロケット等の工学系の特別講義などが開催されています。サイエンス探究では、ロボットなど工学系の研究をおこなう生徒は、大学教員に指導助言を受けることができます。