2017年度SSHサイエンス海外研修(オーストラリア)の日々更新していましたブログをまとめてご報告させていただきます。
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7/25
生徒30名、教員3名、全員無事出発しました。
まずは、香港をめざして 4時間の旅です。
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7/26
関西空港から香港を経由して、メルボルンに到着しました。
研修初日は、メルボルン大学の海外留学生受け入れのためのTRINITY COLLEGEのREGIONAL MANANGER Claudine Ngohさんによる「メルボルン大学留学のすすめ」という講義を受けました。いきなりの英語によるプレゼンテーション。しかし大手前生は、説明を十分理解し、英語による質問も途切れません。学校の日頃の授業の成果と、
これまでのマレーシア研修、イングリッシュキャンプ、シンガポール研修などの経験が実を結んでいます。まさに「英語で学ぶ研修」となっていました。講義ののち、メルボルン大学生のよるキャンパスツアーを行い、メルボルン大学研修を終えました。本日の夕食は、オージーステーキ300g。初日からオーストラリア満喫の一日でした。
明日は、今回のメインイベント、Balcombe Grammar Schoolでの共同科学発表会および生徒交流です。ホテル到着した夜にもかかわらず、遅くまで、最終リハーサルに余念のない生徒たち。きっと最高のパフォーマンスを発揮してくれることでしょう。
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7/27
研修2日目、今回の研修のメインとなる、Balcombe Grammar schoolでのサイエンス交流。Balcombe Grammar schoolのMathew Dodd校長先生、Jennifer Tod教頭先生をはじめ、たくさんの先生方、生徒たちが暖かく迎えてくれました。
到着後、まずは、化学の共同実験。両校の生徒が、協力して物質の燃焼について、学びました。次に研究発表会。各班が準備した研究発表をBalcombe Grammar Schoolの生徒、先生方を前に皆が自信をもって英語で発表しました。特にポスター発表では、相手に伝えようとする気持ちが全面に出ていて、英語での質問にもしっかりと答えていました。
その後、Balcombe Grammar Schoolの近隣の海岸線まで移動し、ランチタイム。交流を深めた後は、海岸河口付近で水質調査を行いました。データは今後も両校で共有し、継続的に研究を続けていくことを約束しました。
楽しい時間は瞬く間に過ぎ、Farewell Ceremonyで、全員がMathewDodd校長先生から修了証書を受け取りました。最後に生徒同士の連絡の交換、記念写真をとり、別れを惜しみつつ、次は大阪で会いましょうと約束して、学校を離れました。生徒たちは、当初緊張してましたが、全員が勇気をもって、取り組み、素晴らしい交流になりました。生徒たちは、この学校交流でまた一歩大きく成長したような気がしました。
本日、夕食はバーベキュー。ビーフ、ラム、ソーセージとともに、カンガルーのステーキも食べました。皆がはじめて食べるカンガルーのステーキ。味は少しクセがありますが、美味しい肉でした。チャレンジ心、タフさも身についてきています。頼もしい限りです。
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7/28
今日は、午前中、環境保全、農業自立支援、環境教育を目的とした民間施設CERESで環境、エコについて考える研修です。ボランティアリーダーのNickさんがレクチャーとフィールドワークをコーディネートしてくれました。オーストラリアは環境保護に積極的に取り組んでおり、経済発展と環境問題の両立について学びました。オーストラリアは、エネルギーも原子力には頼っておらず、太陽光発電、風力発電など再生可能エネルギーが全体の15%程度だそうです。日本の3%程度比べると大きな違いです。広大な国土と石炭のなどの豊かな天然資源背景にした政府の方針もありますが、この施設のあちこちに「What can you do?」と書かれており、民間レベルでも環境問題に対する意識を高めようとする動きに感心していました。
午後は、メルボルン市内にある、オーストラリアを発見したキャプテンクックの生家を見学。
その後フィリップ島での野生のペンギン観察。研究員の方によるレクチャーの後、日没直後にペンギン(リトルペンギン)が群れをつくって海から上がってきました。ペンギン達は、海岸から400mほど離れたコロニーまで愛らしい足取りで歩きます。これが野生のペンギンパレードです。そのほか、ワラビーの観察もできました。運が良ければ野生のコアラも見られそうですが、今日は残念ながら確認できませんでした。オーストラリア大陸固有の生態系を大切にしていることを十分に感じる一日でした。なお、ペンギンの目の保護ため、撮影禁止でしたので、写真はありません、あしからず。
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7/29
今日は、メルボルン市内研修です。午前中は、メルボルン博物館でオーストラリアの発展や先住民であるアボリジニーの歴史・文化、そしてオーストラリア固有の生態系に関する研修を受けました。
その後、美術館、図書館、スポーツ施設など、各グループごとに計画した施設を見学しながら、メルボルン市内の雰囲気を味わいました。
オーストラリア研修のもう一つの楽しみ、天体観測については、この日も雲で観測ができませんでした。事前に準備してくれた生徒もいて、天の川、南十字星などの観測は残念ながら叶いませんでした。来年に研修参加する後輩たちへ、託して最後の夜を終えました。
明日は、午前中に日曜朝市などを見学したあと、空路、香港経由で関西空港に戻ります。
今のところ、全員、食事もしっかり取れており、体調を崩している生徒はいません。
研修終了まであと一日。最後まで気を緩めることなく、研修を終えたいと思います。
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7/30
今日は、朝から、日曜朝市でメルボルンの活気あふれる庶民の生活に触れました。
生鮮食料品や衣類、観光用のお土産が数多く売られていて、ショッピングを楽しみました。ホテル周辺で観光する生徒たちもいて、最後のメルボルンを満喫しました。このあとホテルを出発します。
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7/31
7月31日(月)メルボルン空港を出発し、途中香港空港で3時間ほど、乗換待ちしましたが、全員無事帰国しました。今回の研修では誰一人体調を壊すことなく、すべてのプログラムを終了しました。このあと、この研修で体感した経験を、学校での学び、自分のステップアップに生かすとともに、参加できなかった大手前生や他校生にもぜひとも成果を還元してほしいと思います。