平成29年8月26日(土)、マス・フェスタ(全国数学研究発表会)を開催しました。マス・フェスタは、文部科学省のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)事業のうちで、本校が「『数学』の分野に特化した能力開発プログラムの共同研究開発」として科学技術人材育成重点枠の指定を受けて実施しているものです。
さて、今年で、第9回を迎えるマスフェスタ、今年度は、関西学院大学の全面的なご協力もあり、会場を関西学院大学上ヶ原キャンパスの中央講堂で実施することができました。
このマスフェスタ、第1回は平成20年に大阪府立高校4校でスタートしました。各高校の課題研究において、「数学」をテーマにして取り扱う発表が少ないことから、数学に興味関心が高いものが、集まって、発表し、議論し、交流する場として、企画しましたが、年々参加校は増加し、今年は、全国、北は北海道から、南は沖縄県まで、SSH校等61校に参加していただくことができました。全国規模、もしかしたら世界にも類のない規模の高校生の数学に関する研究発表会です。
今回は、女性の発表者・参加者が増え、あちこちで、理系女子(りけじょ)同士の交流が見られました。本校の代表発表も女子生徒で、「等式・・・・9999=-1をめぐって」と題して、堂々と発表し、指導助言の先生からも高い評価を受けていました。今回の発表会に視察に来られた文部科学省の方も、「推薦・AO入試等、様々な高大接続の仕組みを活用してさらに、意欲・能力を高めてほしい」と発言されていました。
参加生徒は、「全国レベルでの大会で、課題研究の内容の深さ、質の高さを感じた」「大学や大学院の方々の発表が刺激になった、大学でもっと数学を勉強したい」「数学の研究をとおして、たくさんの高校に仲間ができたことがうれしい」と大変喜んでいました。
全国から集まった「数学好き」高校生は、将来、大学や研究機関などで再会することを誓って発表会は終了しました。