3日目の研修の午前はUniversity of California, Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)を訪問しました。UCBに現在通っている大学生に1時間半かけてキャンパスを案内してもらいました。UCBは学園都市としても規模が大きく、博物館、美術館、図書館、また壮大なキャンパスに生徒たちはとても興奮しました。その後は大学の先生にUCBの入学について、日本とアメリカの入試制度の違い、また同じアメリカでも地域や公立私立によって違いがあることをレクチャーしていただきました。生徒たちは昨日のSt Mary’s Collegeの入試のお話で「進学やその後の活躍の場の選択肢は国内とは限らない」とマインドもできていたので、「この大学のもっとも特徴のある学部はなんですか」「奨学金制度はどの程度充実していますか」「日本人学生はどのくらいいますか」など具体的に質問が飛び交っていました。大変有意義な時間でした。
午後はカリフォルニア・シリコンバレーでPanasonicの馬場氏によるイノベーションについての講義です。馬場氏は開発エンジニアとしてシリコンバレーだけでなくドイツなどグローバルに活躍する中で、シリコンバレーの特徴をイノベーションを起こす仕組みづくり・教育が全く違うと表現されていました。そしてイノベーションを起こすには何よりもマインドセットが重要であり、問題を解決するとともに問題を発見することを大切にしていると話をされていました。さらに、イノベーションの基本的なプロセスをゲームを通して学び、このプロセスを具体的に教授いただきました。講義を受けて、生徒たちからは発見することの大切さやイノベーションを起こすことが特別なことではないとの意見も出て、様々な疑問を馬場氏に投げかけていました。今まで自分たちが当たり前だと思っていた考え方とは違う発想で物事を見ることがどれほど大切で、それが実現可能なことであると、この講義を通して生徒たちは学ぶことができたと思います。
プログラムが始まって2日目ですが、日本人学生にありがちな「失敗を恐れて発言できない」という消極性はすっかり消え去り、相手からの問いかけに、積極的に発言したり、質問や自分の意見を20名の前で堂々と述べる姿勢ができています。本日も全員元気でした。時間もよく守ってくれています。帰宅後は大学敷地内のコインランドリーに当番を決めて出かけていました。このチームでの明日からも楽しみです。