ブログでのご報告が遅れており、申し訳ございません。すでに帰国しておりますが、SSHオーストラリア研修の様子をアップロードいたします。
1日目 7月23日
8:00に関西国際空港に集合し、研修旅行へと出発。 オーストラリアメルボルンまでシンガポール航空を利用し、シンガポールまで6時間、乗り換え後 メルボルンまで7時間の長旅となります。
空港では入国審査など多くが自動化されているために、ゲートでパスポートを機械にかざし、自動で写真を撮られるだけで完了。従来のように英語を使う機会はありませんでした。 流石に長旅の疲れが見えましたが、それでも今後の研修に向けて意欲が生徒からは感じられました。 到着後研修のフィールドとなるメルボルン市内を見て回りました。 7月24日 無事メルボルンに到着。
その後最初の研修地であるフィリップ島へ移動
途中ペリカンの観察をする幸運に恵まれました。
コアラの保護センターでは地元ボランティアからの説明を受けながら実際のコアラの生態を観察することができました。見て回った後生徒は研修中初めて英語でボランティアに質問をし、海外研修を実感しました。同時に野生生物の保護の難しさを実感しました。 ハードなスケジュールとなりましたが、最後にリトルペンギンの上陸を観察。その生態を観察することができました。
7月25日 メルボルン大学での研修。
本日は世界有数の名門メルボルン大学での研修を行いました。 最初に心理学に関する講義を全て英語で受講しました。生徒は非常に熱心に受講し、その後の聞き取りでも「ほぼ全て理解することができた」と満足そうにしていました。講義の途中に実施されたアクティビティーにおいて、いかにも大手前高校の生徒らしく協力してタスクをこなす姿はとても頼もしく思えました。講義の後での質問はさすがに英語では難しい面もあるかと思いましたが、それでもなんとか疑問を解消していきました。
講義の後、大学のカフェテリアで昼食をとり、大学施設を見学した後、午後の解剖実験に参加しました。
与えられた目の検体を解剖し、実際に実物で目の構造を確認していきます。 次に心臓の検体を使ってその構造や、構造上の違い(動脈、静脈の厚さの違い、右心室、左心室の構造の違い)を確認することができました。生徒は画面で確認した手順に従って熱心に解剖実験をしていました。最後に特別に肺や肝臓など全体の検体が提供され、こちらも解剖を行いました。 実際にポンプを使って気道から肺に空気を送り込むなどの実験も実施することができました。
解剖実験の最後に、これも実際に針と糸を使って臓器の縫合の体験も行いました。将来外科医となる生徒にとってはとても良い経験だったと思います。
7月26日 バルコム・グラマースクールにて研修を行いました。 最初に日本で準備をしてきたプレゼンテーションを大手前の生徒がバルコムの生徒に対して行いました。
内容は「大川の水質について」「日本の絶滅危惧種について」「大手前高校とバルコム・グラマースクールの違いに見る日本とオーストラリアの学校制度の違い」の3本でした。バルコムの生徒も興味深そうにプレゼンテーションに聞き入っていました。各プレゼンテーション後の質問も活発に行われ、大手前の生徒も英語を駆使して質問に答えていました。
日本で準備はしてきたものの、一抹の不安を感じながらのプレゼンテーションではありましたが、バルコムの教員からの評価は非常に高く、大手前の生徒たちの能力の高さをしきりに述べられていました。 プレゼンテーションの終了後、生徒間の交流が行われました。オーストラリア到着後、英語を実際に使う機会が少ないと感じていた生徒は、ここぞとばかり自らの英語力を試していました。
その後、午後からの実習を踏まえてバルコムの化学の実験実習が行われました。 バルコムの生徒と一緒になって実験に取り組む頃には英語の壁をあまり感じていないようにさえ思われました。
実験後に今度はバルコムの生徒によるエネルギー問題に関するプレゼンテーションが行われました。生徒は自らのプレゼンテーションと比較して何か学ぶところもあったようです。
午後からはバスに乗って移動し、バルコムの生徒とともに河口の水質調査に出かけました。バルコムの先生の指導のもと、先ほどの実験で作成した溶液などを使ってPHなどの測定を実施したり、ドローンを使って地形などの変化を確認したりといった実習を行いました。
これらの活動はバルコムの生徒が地元のボランティアなどとも協力して実施している環境保全の一環です。すべての実習が終了したのち、バルコムより今回のスタディーツアーの修了証が大手前の生徒一人一人に手渡されました。
7月27日 本日はメルボルン博物館における研修です。 生徒は事前に調べた展示を丹念に見て回りましたが、いかんせん規模が大きくそのすべてを網羅することはできません。また、もっと事前の調査を丁寧にしておけばよかったなどの意見も聞かれました。
絶滅種の貴重な剥製なども観察することができました。 午後からは班ごとにメルボルン市内での研修となりましたが、地元の図書館などを訪れていた生徒が多く、その規模にも圧倒されました。
7月28日 帰国のため空港へ移動。 7月29日 往路と同じ旅程で、関西国際空港に無事到着後解散となりました。