2022/8/1 ~ 2022 /8/5
本校のOB会である金蘭会よりご支援をいただき、8月1日から5日にかけて対面での国際交流を校内にて実施いたしました。以下日記形式にて様子をお伝えします。
8月5日(金)
研修最終日となる今日は "Diversity(多様性)" についてのレッスンから始まりました。
各国からの留学生と共に、さまざまな視点からあらゆる人が取り残されない社会についてのディスカッションを行い、そうした社会を実現する架空の国についてのプレゼンテーションを行いました。
研修を通じて「『我々』と "Diversity" がある」のではなく、「『我々』もまた "Diversity" の一員である」という感覚を確認できました。
午後には最終プレゼンテーションとして、この「5日間を通じて自分が得たもの」「5日間を通して自分がどう変わったか」「将来のゴールについて」を一人一人発表しました。
最初は人前に立つことや英語を話すことに自信がなかった生徒も、ジェスチャーやアイコンタクト、時にはジョークも交えながら堂々と発表を行うことができました。
これまで4日間の研修の終わりに、「言葉を行動に変えること」が繰り返し伝えられてきましたが、最終発表はまさにそれを体現するものとなりました。
エンパワーメントプログラムはこれで終了となります。参加した生徒一人ひとりがこの5日間を通じて学んだことを教室に持ち帰り、さらに多くの人を勇気づける存在になってくれることを楽しみにしています。
8月4日(木)
研修もいよいよ大詰めです。
午前のテーマは「リーダーシップ」について。理想的なリーダーに求められる資質とは何かについての議論を行いました。
Good Leaderとは何かを考えるにあたり、 Bad Leaderとは何かについての議論を同時並行で行うことで、スムーズに発表用ポスター制作につなげていたグループもありました。
4日目ということもあり、ディスカッションからプレゼンテーションにつなげるのも随分と慣れたようです。
午後は再び「教育」についての議論を行いました。
各班のメンバーがそれぞれ別のグループの留学生から母国の学校制度や就学状況についての話を聞いたのち、元の班に戻って内容をシェアするというアクティビティを行いました。教科書からは見えてこない現地の状況を食い入るように聞く姿が印象的でした。
内容をシェアした後、「自分達が現在受けている教育がいかに幸運なものかを感じた」と述べている生徒や、聞いた内容を日本の教育と比較して分析している生徒などが見られました。
プログラムも残り1日となりました。明日はこの研修を通じてどう成長できたか、何を学んだか、一人一人に発表してもらいます。
8月3日(水)
本日1つめのテーマは「My Identityについて」でした。
留学生たちによるプレゼンテーションを手本に「自分の性格を表す言葉」を「根拠となる事柄」を用いて説明したのですが、自分の思う自分像が「自分の理想としている自分像」であったり、根拠となるエピソードから自分を表すより適切な言葉が見つかったりと、最も身近な存在であるはずの自分がいかに興味深く、複雑な対象なのかに驚く様子が見られました。
午後は昨日の研修で学んだSDGsの中から "GOAL 4: Quality Education" についての議論を行いました。
性別や収入を基準とした教育の機会のグラフを見たのち、留学生に自国の教育について話してもらいました。その内容を踏まえて、どのような教育があらゆる人に提供されるべきか、そしてそれはどのようにして提供されるべきかを議論し、話し合った内容のプレゼンテーションを行いました。
研修もいよいよ折り返しです。時間を追うごとに論点を整理する力や協働してまとめる力、堂々と発表する力が増しているのが見て取れます。
8月2日(火)
今朝はPositive Thinkingについてのレッスンからスタートしました。
「ネガティブな状況をすぐに変えることは難しくとも、視点を変えて前向きに捉えることで次の一歩につなげることができる」という思考法について様々な例とともに留学生とディスカッションを行いました。
どんなに失敗を繰り返しても、それは次によりうまくやるための第一歩であるという考え方は、英語での議論を積極的に行うという点で早速役に立ったようです。
その後は明日のレッスンで行うSDGsについてのディスカッションを行い、留学生は母国での状況を交えながら語ってくれていました。
午後はポスターを用いてのプレゼンテーション活動を行いました。
超高齢化社会となっている日本において、あらゆる世代が交流できるCommunity Eventについて留学生と共に企画を考え、ポスターを用いてプレゼンテーションを行いました。
1日目よりもリラックスできていることもあって、自然と身振り手振りもでてきています。マスク越しではありますが、非常に楽しんで研修を受けている様子が表情から窺えました。
8月1日(月)
本日よりおよそ3年ぶりとなる対面での国際交流プログラム「エンパワーメントプログラム」がスタートしました。
この研修ではアフリカ・中東・南アジア・東南アジアより日本の大学院に留学中の学生10名を大手前高校に招き、文化的な交流はもとより世界規模の答えのない問題について英語で徹底的に議論を行います。
初日となる今日はアイスブレイクアクティビティを行なったのち、留学生に自己紹介プレゼンを行なってもらいました。日本の大学院に留学している理由や、現在学んでいる内容、将来の目標を聞いたのち、参加生徒たちは予定時間を大幅に超えて積極的に質問をおこなっていました。
また、留学生のプレゼンテーションの技術を踏まえて、さまざまなテクニックを自分の自己紹介に加えてプレゼンテーションをより有効なものにする練習を行いました。
まだ研修ははじまったばかりですが、明日から始まる本格的なディスカッションに向けて参加生徒のモチベーションは非常に高い様子でした。