令和6年12月15日(日)に行われた大阪府生徒研究発表会・大阪サイエンスデイ2024第2部に、2つのグループが大手前高校を代表して出場しました。研究タイトルはそれぞれ、「素数生成多項式」,「3次元以上のマルバツゲーム」です。両研究とも、独自性のある論理的な内容を自信に溢れる表情で、オーラルプレゼンテーションで発表しました。
分科会での発表の後、「素数生成多項式」の研究が、数学・情報の分科会代表に選ばれました。この研究では、2次の多項式f(n)でnに非負整数を代入したときに、f(n)が素数となるものを「素数生成多項式」と呼び、n=0,1,2…と代入した際に、連続してその結果が素数となるものを研究対象としています。オイラーが発見した2次の係数が1の式と、ルビーが発見した1以外の係数を認めたものを礎に46個以上の素数を生成する多項式を作ることに挑戦しました。
多くの観衆が見守るなか、大ホールにて各分科会から8つの代表発表が行われました。物理、化学、生物、地学、数学、情報、工業、環境に関する論理と根拠に基づいた素晴らしい発表が行われました。最終審査の結果、本校の「素数生成多項式」の発表が、高校で学習する数学を基盤としている点、仮説を検証するにあたって妥当であり優れた着眼点から研究がなされている点、表現や情報が洗練されており聴衆の興味を引き出し巻き込むプレゼンテーションがなされている点などが評価され、大阪サイエンスデイ2024の最優秀賞に選ばれました。審査員の先生より、「高校生らしからぬ発想が研究の随所にみられた。それを、高校生らしさをもって進めてきた研究だ。」という評価を頂きました。