12月22日からから28日にかけてシンガポールGL・語学研修を実施しています。
【1日目】
22日午前7時半に関西空港に集合し、香港経由で現地時間19時半ごろにシンガポールに到着しました。乗り継ぎ時間の関係で機内食は軽めのものでしたので、ホテル到着前にショッピングモールに立ち寄り、フードコートにて追加の夕食を食べたり、ホテルで食べる用の夜食をスーパーで購入したりしました。初めて海外に来た生徒も多数おり、フードコートでの英語でのオーダーでドキドキしている様子も見受けられました。
明日からはGL(グローバルリーダー)研修、語学研修にわかれてそれぞれの場所で研修を行います。
〈参加生徒より〉
いよいよ待ちに待ったシンガポール研修がスタートです。7時半に集合し、9時25分発の飛行機で4時間かけてまずは香港へ。その後3時間半かけてシンガポールへ。香港では、いざ出発と思いきやなかなか動き出さず、遅延を告げられました。1時間近く経ってようやく動き出し、出発。シンガポールに着いた頃には辺りは真っ暗になっていました。到着してまず感じたのは、思っていたより暑さが厳しくないということです。その後JTBのバスに乗り、ショッピングモールへ。飲み物や夜食などを購入しホテルに向かいました。
【2日目】
本日より日中2つの研修に分かれて行動します。
[GL研修]
GL研修では我々が抱える様々な課題について「英語で学ぶ・考える」ことに重点を置いた活動を行います。
活動1日目となる今日はシンガポールのスタートアップ企業が集まる特区であるシリコンバレーシンガポール(One North)にてフードロス問題を扱う企業(insectta)の創設者によるワークショップ、チャンギ空港に併設された商業施設JEWELでのデジタルイノベーションについてのワークショップに参加しました。
〈参加生徒より〉
シリコンバレーシンガポールへ行きインセクターという企業を訪問しました。
インセクターは企業名の通り、昆虫を扱うビジネスを展開するスタートアップ企業で、アブ(black soldier fly)を用いて食品廃棄物の処理を行い、さらにその副産物として新たな付加価値を生み出しています。
まず印象に残ったことが、食品廃棄の約9割が生産、運送などの消費者が関わらないところでおきているという事実です。また、その廃棄物のほとんどが焼却、埋め立て処分されており、あまり効率的で持続的と言えない処理がされているそうです。その中で、このアブを使った新しいビジネスは、その廃棄物をアブの幼虫が食べて、成長したアブを動物の餌や化粧品、医薬品などへの原料にしています。昆虫を農業へ活用している例としてまず思い浮かぶのはミツバチと蚕ぐらいしかないと思います。この新しいビジネスはその領域を広げているようで本当に革新的だなぁと感じました。
アブをたっぷりと堪能したあとにホーカーへ行きお昼ご飯へ行きました。ホーカーはシンガポールの屋台が集まった施設のことです。手頃な価格でおいしいご飯を楽しみました。
話が少し変わりますが、シンガポールはかなりルールが厳しい国です。チューイングガムが禁止なことは有名ですが、それだけでなく、トイレの流し忘れ、ポイ捨て、公共交通機関での飲食が罰金であったりします。ただ驚いたことに、ホーカー周辺では結構ポイ捨てがありました。(笑)
この厳しい罰則には多民族国家であることが背景にあるような気がします。やはりいろいろな人がいる中では罰則を設けることで治まるということなのでしょう。グローバル化が進むにつれてそれに伴う仕組みも必要であると思います。その中で、多民族国家の仕組みというのは学ぶべきことがあるかもしれません。
ホーカーで腹ごしらえした後シンガポールの空港のJewelへ行きました。Jewelは緑と調和した建物になっていました。天井から万有引力のグラフの如く落ちていく滝が涼しげな音と空気を感じさせ、未来へ行ったかのような気持ちになりました。
[語学研修]
語学研修では英語を用いたワークショップを通じて「生きた英語」に触れ、英語による活発なコミュニケーションを取ることに主眼を置いた活動を行います。
本日からシンガポールマネージメント大学で研修を行います。現地の先生にご協力を賜り、2クラスに分かれてパブリックスピーキングについて学びました。
〈参加生徒より〉
今日は初めての語学研修でした。ゲームやスピーチなどの様々なアクティビティを通してクラスの仲を深めることができました。最初はみんな緊張していましたが、徐々に先生からの質問に答えられるようになりました。これからもっと積極的に授業に参加していきたいです。
【3日目】
[GL研修]
今日はシンガポール国立大学でのリーダーシップに関する研修を行いました。リーダーとは何か、リーダーに求められる資質とは何か、等に関する講義を受けた後、2100年の地球を題材にしたワークショップに取り組みました。
〈参加生徒より〉
12/24(火)
今日は丸1日、NUS(National University of Singapore)で研修を行いました。
午前はグローバルリーダーシップに関する授業でした。グローバルリーダーとは学校や職場、地域のコミュニティーにおいてリーダーシップを発揮し、異文化や多様な価値観を持つ人々と協力し合って成果を上げる人物のことであると知りました。近年世界でそのような人材が求められており、僕も小規模ですが、部活の部長としてリーダーシップを発揮し、よりよい部活にできるよう努力したいと思います!
途中でスパゲッティの麺とマシュマロ、マスキングテープを使ってどの班が一番高い塔を作れるかという勝負をしました。どのチームもいい勝負でしたが、最後に僕の班のタワーが倒れて最下位となってしまいました…
この勝負の後、楽しい昼食タイムでした。Siu Yuk?という料理のお弁当を振る舞ってくださいました。チリソースがとても辛かったものの、美味しく味わうことができました。
午後からは2100年の地球について8か国の架空の国(それぞれ自然豊か、太陽光発電が活発、水資源が多いなどの長所があります)からそれぞれ班で1か国選び、その国をどのようにして発展させていくのかディスカッション・プレゼンテーションをしました。ほとんどの班で他の国との関わりを取り入れており、人や国との関係を大切のすることの重要性を再認識しました。
最後にはNUSのバーチャルキャンパス見学をさせてくださいました。校舎や食堂など、日本とは全然違う景観でとても関心しました。
夕飯はGoroGoroというレストランでお鍋を食べました。食べ放題だったので野菜やお肉、揚げ物など多種多様な料理を食べました。ちなみに男子は食べ終わるのが超ギリギリになるくらい食べました(笑)。
[語学研修]
語学研修は、昨日と同様にシンガポールマネージメント大学で研修を行いました。
〈参加生徒より〉
今日は昨日に引き続き語学学校で2クラスに分かれて授業を行いました。私達のクラスでは4人の班に分かれてミニ劇を10分ほどの時間で準備して行いました。英語の即興性が身についた気がします。また、最終日に行うスピーチ発表に向けてみんな一生懸命に取り組んでいます。
夜ご飯は韓国料理でとても美味しかったです。
明日はB&Sプログラムでシンガポールを観光します!ゆっくり観光できる機会は明日くらいしかないので楽しんでいきたいです。
【4日目】
〈参加生徒より〉
今日は待ちに待ったB&S(Brother&Sister)。
現地の大学生と一緒にシンガポールを観光しました。私たちの班は地下鉄に乗ってチャイナタウンとオーチャードロードを散策したあと、シンガポールフライヤーに乗りました。その時は運良く晴れており、マリーナベイサンズやガーデンズバイザベイ、マーライオンなど、シンガポールを一望することが出来ました。乗り終わったあとはブギスストリートの近くでパンケーキを食べました。ボリュームがあり、ふわふわでおいしかったです。観光中、現地の大学生と英語で話せるか不安でしたが、思いのほか会話が弾んで楽しかったです。
B&Sが終わり大学生と別れたあと、ガーデンズバイザベイにGL、語学全員で行きました。あいにくの雨でしたが、楽しむことが出来ました。そのままマーライオン公園に行き、60人+先生全員で集合写真を撮りました。マーライオンを自分の目で見ることが出来てとても満足でした。
明日はまた語学学校で授業なので、メリハリをつけて残りのシンガポール研修も楽しんでいこうと思います。
【5日目】
[GL研修]
今日はシンガポール国立大学でのリーダーシップに関する研修(後編)を行いました。一昨日から準備を始めたプレゼンテーションの内容をさらに発展させるために、自分たちの提案がどのような社会的影響を持つかを11の観点から分析する、など実践的なアクティビティが中心的な内容でした。
〈参加生徒より〉
本日も美味しい朝食を食べてエネルギーをチャージしてから1日が始まりました。
一昨日に引き続き、NUS(シンガポール国立大学)で終日リーダーシップ研修を受けました。グローバル社会のリーダーになるために、リーダーに必要な素質を学び、チームワークの大切さを実感し、私たちの未来へ向けての第1歩を踏み出しました。研修中、グループワークに取り組む中で私が強く感じたのは、リーダーだけがたくさん居てもダメだということです。今この状況で求められる仕事は何かを考え、それに即して自身の振る舞いを決めることが、グループ活動においてとても大切だと感じました。きっとそれを1番考えられる人が、リーダーになるんだなと思いました。
お昼ご飯はなんと、これぞシンガポールなチキンライス!テンションあげあげで午後からも頑張ることができました。
午後の最後は、グループで準備に準備を重ねたプレゼンテーション。理想の大手前高校とは?社会問題と関連させながら、班で考えたアイデアを、相手に伝えたいという気持ちを大切に英語で一生懸命発表しました。2日間の集大成は、楽しく、私たちに大きな達成感を与えてくれました。
その後、夜ご飯に韓国焼肉を食べたいだけ食べて、人によってははち切れそうなお腹を抱えてホテルに戻りました。
旅も後半に差し掛かり、体も無理をし始める頃なので、しっかりと休んで最後まで楽しく学びたいと思います。
【6日目】
[GL研修]
今日はMarina Barrageというシンガポール最大の貯水地と海水を隔てるダムのガイドツアーに参加しました。
シンガポールは国土が狭く水源に乏しいため、水の輸入をマレーシアに頼らざるを得ない状況があります。そのため持続可能な水資源の確保は最重要課題の一つであり、さまざまな取り組みがなされています。
〈参加生徒より〉
今日は、マリーナバラージを訪問しました。展示を見学しながら、水資源の利用や様々な環境問題への取り組みについて学ぶことができました。特に印象に残ったのが「Newater」です。Newaterというのは、「new」と「water」を組み合わせたシンガポールの造語で、再生水を意味します。これは生活排水を集め、濾過と消毒を行い、再利用するというプロセスで、実際にシンガポールで供給されている水の一部はこの再生水となっています。さらに将来的には、供給の50%をこの再生水で賄うことを目指しているそうです。シンガポールの水事情は深刻で、ほとんどをマレーシアからの輸入に依存していますが、この技術によってその依存が解消されるかもしれないと思いました。
また、マリーナバラージの貯水池についても教えていただきました。満潮時と干潮時で水位調節の仕組みが異なることが非常に興味深かったです。
午後からは班に分かれてホテル周辺の散策を楽しみました。私の班は、1日目に立ち寄ったショッピングモールで昼食をとり、お土産などを購入しました。
夕食はインド料理の食べ放題で、様々な種類のカレーやナン、サフランライスを楽しみました。中には「辛すぎる!」と言っている人もいましたが、確かにかなり辛かったものの、とても美味しかったです。今回の研修中には、インド料理、中華料理、シンガポール料理など、多彩な料理を味わうことができて、貴重な経験になったと思います。