令和7年10月2日(木)から3日(金)までの1泊2日でマスツアーを実施しました。希望生徒30名(1年8名,2年22名)と教員3名が埼玉県和光市にある理化学研究所 数理創造研究センター(iTHEMS)を訪問しました。
1日目は理化学研究所内の見学とiTHEMSの紹介をしていただいたのち,講義を1講座実施しました。iTHEMS数理基礎部門上級研究員である田中章詞先生による「機械学習入門」として,近年の生成AI発展の数学的基礎である機械学習の手法について,確率を用いた基礎的な部分から,田中先生自身の研究内容を含む近年の話まで紹介いただきました。また宿泊ホテルに戻ってからも,本校付添教員による高校数学を超えた大学数学領域を含む講義を実施しました。
2日目は講義を2講座実施しました。はじめの講義は iTHEMS数理基礎部門上級研究員の入谷亮介先生による「生物の増殖原理と進化ゲーム理論」でした。生物が自然界で増えることができるかどうかを予測するいくつかのモデルを紹介し,社会科学で用いられる理論を応用することで進化をいかに予測できるのかを講義いただいきました。最後の講義はiTHEMS数理展開部門数学応用研究チーム研究員である佐野岳人先生による「球面と次元のはなし」でした。「3次元の球面」を4つの視点から眺め,それと関連して20世紀最大の難問の一つであった「ポアンカレ予想」と,現在も未解決である「4次元可微分ポアンカレ予想」までのお話をしていただきました。 今年度は理化学研究所という日本を代表する研究機関を訪問し,第一線で活躍している研究者の講義を受講させていただきました。終了後にとったアンケートを見ると,生徒たちは進路選択や探究活動に活きる経験をしたのはもちろん,日頃の授業では扱わない専門的な数学に触れることで奥深さを知り,より深く数学を学ぼうとする意欲が大きく高まったようです。この経験を経て,参加生徒がこれからの大手前の数学や探究活動を自ら引っ張っていく人材となることを期待しています。




